FC2ブログ

--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2016-08-01

五禽戯は食べられるか

 五禽戯は食べられるか。五禽とは虎、鹿、熊、猿、鶴の五つの動物の模倣である。動作でまねをすることが基本だが、彼らを味わってみるということはできるだろうか。
 熊と鹿と鳥は明らかに食べられる。虎と猿は無理かも知れない。
 鳥というのは、ニワトリは当然のことであるが、ヨーロッパでは狩猟で穫ってくるような鳥がごく普通に流通している。ニワトリのほか七面鳥、うずら、あひるなどは食べるために飼育されているわけだが、家禽と区別される野鳥に属するのは、すずめ、鴨、はと、きじ、つぐみ、こじゅけいなどである。私はすずめ、鴨、はと、きじは食べたことがあるが、つぐみやこじゅけいは知らない。すずめやはとは鹿児島の山形屋の地下の肉屋で買って工夫して食べた。野生の鴨とキジはミュンヘンのレストランで食べた。タイムライフの料理テキストでもドイツ編やイギリス編でこうしたものの調理法が載っている。フランス語でgibierという。鳥に限らず、狩猟で穫った肉はすべてジビエである。ジビエはどんな病原菌を持っているかわからないから、刺身で喰うことは推奨されない。
 野尻抱介さんという人が「カラスを狩って食べてみた」というプログに書いている。
「カラスを食べるのは初めてなので、シンプルに塩と胡椒をふりかけ網で焼いてみた。
 あまり美味しそうに見えないが、腿肉と手羽の肉は美味しかった。鶏肉のそれと大差なく、肉は硬いが味が濃い。
 胸肉はわずかに生臭みがあったが、レバーだと思えば充分いける味だった。フランス料理でも使われるというが、牛乳やハーブで臭みをとればいい食材になりそうである。ついでに言うと、ムクドリの肉は生臭みが強くて、全部食べるのに苦労した」
 五禽戯でいうと鶴なのだが、カナダでは鶴の一種が合法的に食べられるらしい。ガチョウに似ているとか、七面鳥のようだとか、キジに似ているとかいろいろなことが言われているが、いずれにしてもおいしいらしい。日本では禁鳥で捕まえるだけで厳しく罰せられるとのことだ。
 デイリー・メール紙が報じたところではモスクワ郊外のレストランが手入れされ、アムール・トラとヒョウの頭や皮が見つかったという。少数のお金持ち会員に提供されていたようだ。これらは絶滅危惧種でかつて10万頭いたアムール・トラは乱獲に寄って3200頭に減ってしまった。肉はキロ当たり18万円、頭部は45万円、毛皮は126万円の値がつけられた。
 中国ではトラを食べることは富裕層では行なわれているらしく、精力がつくと信じられている。2015年末にトラ裁判が結審し、Xuさんの懲役13年と48万円の罰金が確定した。Xuはこれまでに10頭以上のトラを食べて来たという。そのまえの年、2014年の3月に北京テレビが報道したところに寄れば、トラ骨酒は一杯8300円、肉は500g11万6000円で提供されている。2016年の6月にはタイのタイガー・テンプルとして有名だった寺院で違法に飼育されていた137頭のトラが見つかった。また郊外の家から4頭のトラと12の空いた檻が発見された。そこで解体処理をして、海外に持ち出されたり、観光客に食べさせていたのではないかと疑っている。
 ともかく、トラの肉を食べたいというのは考えない方がよさそうだ。同じネコ科ではハクビシンがおいしいと評判だ。日本でも高知などに住み、昔から食べられて来た。ただ、鳥獣保護管理法によって狩猟鳥獣に指定されているので、免許を持っていれば狩猟期間中の捕獲が許可されている。広東では市場に広く出回っている。
 猿は肉は食べないようだが、満漢全席の中には猿の脳みその料理があるらしい。猿を縛りつけて酒を飲ませ、頭蓋骨をカットして脳みそを唐辛子やコリアンダーとともに食べるという。今日では人畜共通感染症の危険があり、覚悟してのゲテモノ食いとして非合法に出されるだけである。モーリシャスでごちそうとして猿の脳を振る舞われたが、小骨が多くてあまり食べやすいものではなかったという。世界の各地に特別な料理として残っているようだが、私はそこまでの好奇心はない。
 あと二つ、熊と鹿はまあ普通の食べものの範囲に入る。信州飯田の遠山郷のスズキ肉店はこの類いをまとめて売っている。遠山郷の十二支というのがあって、猪、兎、牛、鶉、馬、雉、山羊、熊、鹿、豚、鶏、羊がいっぺんにバーベキューで楽しめるようになっている。ジビエ入門セットというのは鹿のジンギスカン、カレー用鹿肉、鹿豚合い挽き肉、鹿肉100%ミンチにCWニコルさんのレシピ本もついている。馬鹿鍋というのもあった。馬と鹿の焼き物セット2400円、鍋セットで2300円。熊のホルモンとか、熊のタン、鹿のアパラ、鹿のスジ焼きなどはいずれも狩猟マークがついている。この基準で言うとウサギ、ウズラ、キジなどは狩猟ではなく飼育しているところがあるらしい。
 「遠山郷は、江戸時代の年貢が米ではなくて材木でした。林業で生きてきた地域ですが、山が経済的価値がなくなって、過疎化が進んで、スズキヤに戻ってからは、「過疎との戦い」です。商売以上に「村おこし」を続けました。その格闘の中で、経営者として目覚め「一隅を照らす」の志をもって、地域の雇用のために、数億の借金をして、人口千数百人の村で、50人が働ける衛生設備の整った食品工場を作りました。山ん中の小さい肉屋の大きな挑戦です」
 吉野・大峰フィールドノートというサイトに「縄文ハンバーグを作る」という記事がある。ブナ科のスジダイやツブラジイのようなアク抜きの要らない木の実をコーヒーミルで挽き、オニぐるみも加え、これと牛豚の合い挽きを混ぜようと思っていたら友人からたまたまシカとイノシシを送ってくれ、牛豚とシカ・イノシシと両方試してみることにする。シカ・イノシシのほうがずっとおいしかった。「また、食べ終わった後、ドングリ特有の味覚が舌に残るのだが、これが縄文人気分を感じさせてくれる。オニグルミの実を入れたのは大正解で、クルミの油脂分とサクサクとした食感が、やみつきになりそう。台所で調理したとは言え、縄文人が手に入れえた食材と加熱方法だから、縄文人もけっこう美味しいものを食べていたんだなあ 」
 檜原村でも熊や鹿は手に入るはずだが、狩猟のものをあてにしていても不安定だから、
とりあえず馬と鹿と用意して「馬鹿になってみる」企画を立てようか。
スポンサーサイト
プロフィール

津村喬

Author:津村喬
1964年初めて訪中して中国道教協会会長陳嬰寧に気功を学ぶ。周稔豊元天津中医薬大学教授、焦国瑞中医研究員教授、張宇西苑医院医師などに師事し中医学と医療気功を研究。全国さまざまな教室で指導にあたる。日本で初めてホリスティック医学を取り入れた病院を開設した帯津良一医師との共著『魂が癒されるとき』、編書『伝統四大功法のすべて』、著書『気功への道』など気功関連の著書多数。1993年にはNHK「気功専科2」講師をつとめる。
2004年中国国家体育局によって制定された健身気功を日本に紹介し、NPO法人日本健身気功協会理事長となる。

気功文化研究所は、気功法とその背後の文化を総体として研究し、また教育するための研究教育機関です。日中にまたがる気功研究機関としては唯一のもので、津村喬所長、宋天彬・李遠国・林茂美副所長、許運堂北京事務所長以下、日本と中国の気功と医学、心理学、社会学、歴史学、教育学等の専門家たちが研究員と顧問に名を連ねています。気功文化研究所は宋天彬、李遠国先生のほか、北京中医薬大学の劉天君教授、峨眉気功の張明亮先生ら気功界の実力者たちを継続的に招いて、講習を開催しています。またフィンランド、エストニア、ドイツなどで講習会を継続的に開催し気功の世界交流を推進しています。津村喬所長が京都、東京などで定期的に開催している研究・教育の場は、気功を初めて習いたい人に最適の、無駄のない気功法学習の場であるとともに気功文化にたいして他にはない総合的な立場での講義と実習の場でもあります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。